FX(外国為替保証金取引)の節税
FX(外国為替保証金取引)の利益に対しては、通常(くりっく365を除く。)雑所得として他の所得と合算され総合課税によって税金を計算します。
総合課税によると、超過累進税率が適用され、最大50%が所得税及び住民税として課税されてしまいます。
上場株式の配当、売買益が10%の源泉徴収のみで済むのと比べ、FXによる利益がいかに高税率であるかがわかります。
日本の低金利を利用したスワップ金利(スワップポイント)を意識した円売りにより安定して高収益をあげている方にとっては頭の痛い問題です。
この高税率とネット取引の不透明性によって、無申告による脱税が多いといわれていますが課税側も今後は取締りを強化していくものと思われます。
当事務所では脱税ではなく、「節税」する方法を提案したいと考えております。
それは、会社(投資法人)を設立して、会社から給与を受ける方法です。
法人化により主に下記のようなメリットがあります。
(1) 損失を7年間繰り越すことができる。
→ 個人の雑所得では繰越どころか、その年の他の所得(給料など)とさえ相殺できません。
(2) 個人に支給した給与については給与所得控除額の適用がある。
→ 利益1,600万円超の場合を除く。
(3) 配偶者等の親族に給与を支給することによる所得の分散効果を得られる。(当然、業務に従事していただくことになります。)
逆に主に下記のようなデメリットもあります。
(1) 赤字でも住民税の均等割(7万円)の納税が必要
(2) 帳簿付けが必要となり、申告書も個人のものより複雑になる。
→ 当事務所で帳簿の作成~申告書の作成までフルサポート致します。
それでは、給与1,000万円のサラリーマンがFX(外国為替保証金取引)で1,500万円の利益を得た場合、法人化によって下記のとおり年間300万円の節税効果が見込まれます。
法人化をご検討又は節税額の試算が必要な方はお気軽にご連絡下さい。
区 分 |
個人所得とする場合 |
法人化した場合 |
(法人化した場合の法人) |
(法人化した場合の個人) |
(法人化した場合の配偶者) |
所得税、住民税、事業税の合計 |
8,604,000円 |
5,509,300円 |
1,633,300円 |
1,938,000円 |
1,938,000円 |
(計算過程) |
- |
- |
- |
- |
- |
給与収入 |
10,000,000円 |
10,000,000円 |
- |
10,000,000円 |
- |
法人からの給与 |
- |
- |
▲10,000,000円 |
- |
10,000,000円 |
FX利益 |
15,000,000円 |
15,000,000円 |
15,000,000円 |
- |
- |
給与所得控除額 |
▲2,200,000円 |
▲4,400,000円 |
- |
▲2,200,000円 |
▲2,200,000円 |
所得金額 |
22,800,000円 |
20,600,000円 |
5,000,000円 |
7,800,000円 |
7,800,000円 |
所得税、法人税 |
6,324,000円 |
3,416,000円 |
1,100,000円 |
1,158,000円 |
1,158,000円 |
住民税 |
2,280,000円 |
1,820,300円 |
260,300円 |
780,000円 |
780,000円 |
事業税 |
- |
273,000円 |
273,000円 |
- |
- |
納税額合計 |
8,604,000円 |
5,509,300円 |
1,633,300円 |
1,938,000円 |
1,938,000円 |
投稿者: 日時: 2007年05月09日 09:00 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
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